令和6年の新たな展望
- 石井かずよし
- 2024年1月1日
- 読了時間: 4分

明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から本町の行政にご理解とご協力を賜り改めて感謝を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症に振り回された数年間でしたが、ワクチンを身近な医療機関で接種できるよう接種体制を整えることができ、ウィズコロナ、アフターコロナの生活に移行することができました。うがい手洗いなど今後も感染予防の徹底をお願いするとともに、接種を希望される方が円滑にワクチンの接種ができるよう引き続き医療関係団体と連携し、接種体制の整備に取り組んでまいります。
さて、令和6年の年頭にあたり昨年度実施事業と本年の展望について幾つかお話させていただきます。
まず、子育て支援策として、本年は第3期白子町子ども・子育て支援事業計画を策定し、安心して子育てができる環境の整備に力を入れてまいります。在宅育児支援金を新たに創設し、在宅で育児しているご家庭の支援を行います。 保育所では特色のある保育を継続するとともに、関係機関と情報を共有し、就学に向けて切れ目のない支援を実施します。妊産婦の方に対しては、健幸スマイルスタジオ(妊娠16週から産後3年未満程度の女性を対象とした運動と交流を目的とした事業)を昨年9月から開始しており、現在毎月約8名の方が参加しておりますが、より多くの方が参加していただけるよう内容の充実に努めます。また小児科・産婦人科オンライン相談サービス提供も開始しており、専用サイトやLINEから24時間無料相談ができる環境を整備しております。利用されている方からは大変好評を得ており、気兼ねなく利用し、相談していただければと思います。
コロナの影響を大きく受けた観光ですが、昨年は4年ぶりに「白子たまねぎ祭り」を開催、約3,000人のお客様をお迎えし、夏季には海水浴場の開設を行いました。これからのアフターコロナに向けた新しい観光のかたちを考え、観光事業者、関係者で話し合いを行い、現在、その活動の基本となる観光振興計画の策定を進めているところです。本年も町内事業者の事業継続に対する支援を継続していくとともに、本格的な観光復興を目指し各種施策を実施するほか、策定した観光振興計画に定められた事項を確実なもののとするための体制づくりを推進してまいります。
町民の皆様や事業者の方への物価高騰に対する支援策として、生活支援商品券を発行いたしましたが、本年も国の交付金の有効な活用策を鋭意検討いたします。
農業については、担い手の育成確保、農業収益の向上などが喫緊の課題であります。そのため米の生産対策として主食用米から飼料用米、米粉用米等への作付け転換の支援を行うとともに、担い手対策として、経営規模拡大や農業生産性の向上を図ろうとする担い手に対し、集積による規模拡大を図る経費や農業用機械や施設等の導入を支援し、農業振興に取り組みました。農業基盤の整備として、県営湛水防除事業「白潟北地区」及び地盤沈下対策事業「南白亀地区」は、県と連携し排水施設整備の推進を図りました。本年は地域農業を維持するために、誰が・どこの農地で・どんな作物を・どのように栽培するのか、地域の方々との話し合いを踏まえて、目指すべき将来の農地利用の姿を明確化、明文化した「地域計画」を農業委員会と連携し策定してまいります。
福祉・介護予防施策ですが、健康ポイント事業は開始9年目を迎えます。これまでに参加者の医療費や介護給付費の抑制効果は明らかになっていましたが、町全体の要介護認定率が令和元年度以降持続的に抑制出来ていることもわかりました。
また、福祉タクシー事業は1回の利用で2,000円を上限に500円券を最大年間48枚、人工透析を受けている方は最大288枚配付しております。両事業とも町の福祉・介護予防事業の重要施策と考えており、本年も引き続き実施してまいります。
本年も町の山積する課題に対し、一つ一つ堅実に克服、解決するよう努めてまいります。
結びにこの新しい年が皆様と本町にとって輝かしい年になることを祈念申し上げまして、新年の挨拶とさせていただきます。
白子町長 石井 和芳
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