小学校統合関連予算の削除を受けて
- 石井かずよし
- 2024年4月1日
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先月開催されました3月議会において、小学校統合に関する設計費を含む令和6年度当初予算案を議会に提案しました。
しかし、3名の議員より「小学校統合に向けた進め方に疑義がある」として、小学校統合に関する予算を削除する修正動議が提出されました。採決の結果、可否同数となり、議長の裁決によって予算の削除が可決されました。
町では、2か年にわたり保護者アンケートや学校視察、専門家による検討を重ね、児童数減少への対応や、より良い教育環境の提供、学習指導の質の向上など様々なメリットが期待できることから、小学校適正配置等検討委員会の答申を踏まえ、現在の3校を統合し、新しい小学校を設置することが望ましいと判断をしたところです。
しかしながら、今回の予算削除により、統合小学校の開校は少なくとも1年遅れることとなり、教育環境の整備が後手に回ることになりました。教育長からも、「将来的に複式学級(2学年が1つのクラスとなる)となることが危惧されており、よりよい学習環境の構築や、狭い交友関係からの脱却は、将来ではなく今起きている喫緊の課題」との指摘があり、保護者アンケートからも小学校統合について理解が得られているところです。
更に、小学校統合は子どもたちだけの問題ではありません。小学校統合により必要となるスクールバスの空き時間を利用し、町内のコミュニティバスとして活用することで、地域住民の足の確保や地域全体の利便性向上にもつながるものと確信しています。
町としては、子どもたちに最良の教育環境を整備する責務があり、その実現のためには、この小学校統合は避けて通れない課題だと捉えています。今回、残念ながら統合小学校の建設にかかる予算が削除されましたが、町としては引き続き町民、保護者の皆さまをはじめ、議員各位にもご理解いただけるよう、小学校統合の早期の実現を目指してまいりたいと思います。
白子町長 石井 和芳
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