白子町コンパクトシティ構想の実現へ
- 石井かずよし
- 2023年6月1日
- 読了時間: 6分
令和3年6月に私が白子町の町長に就任してから、今月で2年が経過します。
ここで私が住民の皆さんとお約束したマニフェストの進捗状況についてお伝えします。
「住んでよかったと思えるまちづくり」 が着実に前進

▪公約実現に向け各種計画を整備
町長が公約として掲げたマニフェストは全12項目あり、これまで、まちづくりの基礎となるまちづくり基本条例や、第5次総合計画の後期基本計画、公共施設個別施設計画の制定など、これまでに11項目に着手し、公約の実現に向けて進んでいます。
▪白子町都市マスタープラン24年越しに初の改定へ
白子町都市マスタープランについては、平成11年に制定されて以来、これまで改定がされていませんでした。しかし、本町を取り巻く人口減少などの社会情勢の変化に対応するため、今年度、24年ぶりに初の見直しを行います。これにより生活機能や行政サービス、住宅を集約させ、効率的な都市を実現する「コンパクトシティ」構想を推進してまいります。
▪公共施設の見直し
白子町の公共施設については、国民体育館のように耐震化がされていない施設や老朽化が進んだ施設が町全体の6割を超えており、町が有する公共施設の修繕や更新、統廃合等、計画的に管理していく必要があります。そこで、令和3年度に公共施設等総合管理計画の改定と公共施設個別施設計画を策定し、中長期的な公共施設の管理方針を決定しました。今後、先進的な自治体を参考にして、住民の交流センターの建築などを検討してまいります。
▪計画から実現段階へ移行
政策を実現させるまでのプロセス(手続き)として、はじめにロードマップの作成や計画の整備等が必要となります。これまで行ってきた計画の策定などは、役場の外から進捗状況が見えにくく、町民の皆様から変化を実感できていない部分もあるかと思いますが、この2年間で様々な計画が策定され、徐々に実行段階へ移行しつつあります。残り2年間で着実に計画を実行に移し、町民の皆様にとって「住んでよかったと思えるまちづくり」を実現してまいります。
マニフェストについて
○1. 教育改革
○2. 保育所・学校再編を検討する町民会議の設置
▌小学校再編
令和4年度に学識経験者等で構成する小学校適正配置等検討委員会を設置。将来への望ましい教育環境のあり方について検討を開始しました。今月は保護者や住民の方から広く意見を募るため、意見交換会の実施を予定しており、学校のあり方の検討をさらに進めてまいります。
▌保育所再編
認定こども園への移行検討を含め、第2期白子町子ども・子育て支援事業計画の見直しを図り、令和5年度は第3期計画策定に向け住民のニーズ調査を実施する予定です。○3. 都市計画の見直し
▌都市マスタープランを初改定令和4年度に白子町第5次総合計画後期基本計画を策定。令和5年度は同基本計画に則り、都市計画の基礎となる「白子町都市マスタープラン」の改定に取り組んでまいります。
○4. 農業の規模拡大
▌農業の規模拡大農地集積の推進を図り、効率的な土地利用による経営規模の拡大を支援するため、小規模農地基盤整備事業を創設。また、農業生産基盤を強化し、農業生産の効率化を高めるため、地域農業担い手支援事業を創設しました。
▌遊休農地の解消農業委員会や農地中間管理機構と連携し、遊休農地の解消に取り組んでおります。
○5. 中小企業の活性化
▌中小企業支援を強化創業支援事業計画の見直しを行い、創業される方々に経営、財務、人材育成、販路開拓等についてのスクール・個別相談指導を加え、支援強化を図りました。
▌企業立地奨励条例を制定白子町企業立地奨励条例を制定し、各種中小企業等の事業所立地に対して奨励措置拡大を図ってまいります。○6. 新しい視点での観光発案
▌観光振興計画を策定観光地域づくり法人(DMO)の設立を視野に、市場調査を実施するとともに関係者によるワークショップを開催。令和5年度は活動の基本となる観光振興計画の策定を進め、アフターコロナに向けて、農業と観光の連携を含めた観光の新しいかたちを積極的に考えてまいります。
○7. 観光施設の再生を促進
▌跡地利活用の基本構想を策定令和4年度に白子荘跡地等の利活用に関する基本構想を策定しました。令和5年度は白子荘の解体工事と併せて跡地利用の具体策について検討を進めてまいります。
△8. 医療と福祉の充実
▌施設整備計画を検討令和5年度に第10期高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画(ひまわり長寿プラン)の策定を行い、特別養護老人ホーム待機者数や介護保険料のバランス等を考慮して、施設整備計画を検討してまいります。
○9. 高齢者にやさしい環境づくり
▌移動スーパーの実施町内スーパーが撤退したことに伴い、株式会社カスミ様と包括連携協定を締結。同社と自治会等との協力により町内約40箇所を巡回する移動スーパーの実施を実現しました。
▌地域公共交通活性化協議会を設置「らくらくタクシー事業」を継続しつつ、運行範囲等の拡充やシティーバス、デマンドタクシー事業の実施を検討するため、令和4年度に地域公共交通活性化協議会を設置し、検討を開始しました。
◎10. 白子町自治基本条例の制定
▌まちづくり基本条例を制定令和4年度に行政改革専門部会が条例案を策定。町民からのパブリックコメント(意見募集)を経て、3月に同条例を制定しました。「すべての町民が住んでよかったと思えるまち」を目指し、町民参加型のまちづくりを推進してまいります。
◎11. 役場の行政組織の機構改革
▌企画財政課を新設新たな行政需要等に対応できる町行政の政策力を強化するため、総務課を分課し、企画財政課を新設しました。これにより、行政改革や政策実現力を加速させてまいります。
▌子育て支援係を新設子育て支援の充実及び住民の利便性、サービスの向上を目指し、令和4年4月に子育て支援係を設置し、子育て支援、母子関連の手続き等、窓口業務のワンストップ化を実現しました。
▌コミニテイ・プラントを特別会計化令和4年度から特別会計化しましたコミニティ・プラントの適切な予算執行を図るため、令和5年度より白子町コミニティ・プラント事業運営委員会を立ち上げ、運営方針や使用料金等について協議を行ってまいります。
○12. 効果的な白子町のブランディング化
▌町主催イベントの見直し官主導のイベントから公民共創イベントへとシフトチェンジを図り、令和4年度は白子町地域おこし協力隊の小林さんが主となって有志団体を結成。同団体が主催する夏祭りや朝市が開催されました。
●マニフェスト項目以外の主な取り組み
・学童保育の町運営化
・第3子以降の学校給食費無償化
・保育所でのおむつ持ち帰りの廃止
・申請書への押印を廃止・契約・補助金事務の適正化
・地域商品券の配布
・生活支援特別給付金等の給付
・町長への意見箱の設置
・町議会のインターネット中継
・広報しらこのスマホアプリ配信
・回覧板のネット閲覧
・官民連携の強化
・都市ガス料金の激変緩和対策の実施など
白子町長 石井 和芳
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